グレインフリーとは
グレインフリー(Grain-Free)とは、小麦・大麦・トウモロコシ・米などの穀物(グレイン)を一切使用しないペットフードのカテゴリです。2010年代に欧米を中心に急速に普及し、日本でも広く販売されています。「穀物はペットの自然な食事に含まれない」「アレルギーの原因になる」という考えを背景に人気を集めましたが、近年はその効果と安全性について慎重な議論が続いています。
製造プロセスと品質
グレインフリーフードでは穀物の代わりにエンドウ豆・レンズ豆・タピオカ・サツマイモなどが炭水化物源として使われます。これらは製造上の結着剤としても機能しており、ドライフードの形状を保つために必要な成分です。品質は穀物代替成分の種類と配合比率によって大きく異なります。エンドウ豆やレンズ豆を多量に使用したフードは後述のDCM問題との関連が指摘されているため、使用量を確認することが重要です。
犬猫への効果
グレインフリーが有効なケースは「穀物アレルギーが確認されている犬猫」に限定されます。小麦グルテンや大麦、トウモロコシなどが原因のアレルギーは存在しますが、犬猫のフードアレルギーの主な原因は動物性たんぱく質(チキン・ビーフ・乳製品など)であることが多く、穀物アレルギーは比較的少数です。つまりアレルギーが確認されていないペットがグレインフリーを選ぶ積極的な理由は必ずしもありません。穀物は犬猫にとって消化可能なエネルギー源であり、適量であれば問題ありません。
注意点
2018年、米FDAはエンドウ豆・レンズ豆などを多量に使用したグレインフリーフードと、犬の拡張型心筋症(DCM)との関連を調査すると発表しました。調査はまだ結論が出ていませんが、アメリカン・カレッジ・オブ・ベテリナリー・ナトリション(ACVN)などは特定のグレインフリーフードを長期間給与することへの注意を呼びかけています。DCMは犬の心疾患の一種で、重症化すると致死的です。特にゴールデンレトリバーなど特定の犬種での事例が多く報告されています。
成分表示での確認方法
グレインフリー製品の原材料欄でエンドウ豆・エンドウ豆プロテイン・レンズ豆・ひよこ豆が上位(1〜5位)に複数入っている場合は、これらの成分比率が高いことを示しています。心疾患のリスクが気になる場合は獣医師に相談し、穀物を含む良質なフードへの切り替えを検討することも一つの選択肢です。PetLabelではグレインフリーの有無でフィルタリングして製品を比較できます。
まとめ
グレインフリーフードは「穀物アレルギーがある場合」には有効な選択肢ですが、すべてのペットに推奨されるものではありません。流行に流されず、ペットの健康状態・アレルギーの有無・獣医師の意見をもとに判断することが大切です。また穀物アレルギーが確認された場合でも、除去すべき穀物はアレルゲンの種類に応じて異なります。小麦のみに反応する犬なら、米や大麦を含むフードで問題ない場合もあるため、すべての穀物を一律に除去する必要はないかもしれません。グレインフリーを長期間継続する場合は、獣医師による心臓の定期的な評価を受けることも検討してください。特にエンドウ豆・レンズ豆が原材料上位を占める製品はDCM問題との関連が指摘されているため、成分表の確認が重要です。グレインフリーかどうかより良質な動物性たんぱく質が上位に来ているかを優先的に確認するのが賢明な選び方です。PetLabelではグレインフリーの有無でフィルタリングでき、成分を比較しながら慎重な製品選択が可能です。