危険成分とは
市販のペットフードには厳格な品質基準が設けられており、基本的に有害成分は含まれていません。しかし、一般的な人間の食品や手作りごはんの食材には、犬猫にとって毒性を持つものが含まれている場合があります。また、一部の粗悪なフードや過去の輸入品に問題成分が混入した事例もあります。本記事では農林水産省・ASPCA(米国動物虐待防止協会)・FDA(米国食品医薬品局)などの公的機関が公表している情報をもとに、犬猫に危険な成分を整理します。
犬猫に共通して危険な成分
タマネギ・ネギ類(農林水産省) は硫化物化合物を含み、犬猫の赤血球を破壊して溶血性貧血を引き起こします。加熱しても毒性は残り、少量の継続摂取でも蓄積して発症します。
チョコレート・カカオ(農林水産省) にはテオブロミンとカフェインが含まれます。人間は代謝できますが犬猫は代謝が遅く、心拍数増加・痙攣・場合によっては死亡につながります。カカオ比率が高いほど危険性が増します。
カフェイン(FDA) はコーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンクなどに含まれます。犬猫はカフェインの代謝が非常に遅く、少量でも嘔吐・頻脈・痙攣を引き起こす可能性があります。
キシリトール(FDA) はガム・キャンディ・一部のピーナッツバターに含まれる甘味料です。犬ではインスリン過剰分泌による低血糖と肝不全を引き起こすことが確認されており、微量でも危険です。猫への影響は犬ほど明確ではありませんが、避けるべき成分です。
マカデミアナッツ(ASPCA) は少量でも犬に嘔吐・高体温・後肢の脱力・震えを引き起こすことが報告されています。毒性のメカニズムはまだ解明されていませんが、明確な危険性が認められています。
犬に特に危険な成分
ブドウ・レーズン(ASPCA) は犬に急性腎不全を引き起こす可能性があります。毒性の原因物質はまだ特定されていませんが、体重比でわずかな量でも発症した事例が報告されています。
アボカド(ASPCA) に含まれるペルシンは犬に嘔吐・下痢・心筋障害を引き起こすことがあります。果肉だけでなく種・葉・皮にも含まれます。
猫に特に危険な成分
プロピレングリコール は犬向けフードでは安全とされていますが、米国では猫向けフードへの使用がFDAに禁止されています。猫の赤血球に影響を与えることが確認されているためです。
ネギ類(農林水産省) は猫にも犬と同様に溶血性貧血を引き起こします。猫は犬よりも感受性が高いとされているため特に注意が必要です。
成分表示での確認方法
市販のペットフードにはこれらの成分は通常含まれていません。リスクが高いのは手作りごはんや、人間用食品を与える場合です。ペットフードの原材料欄を確認する際は、見慣れない成分名をPetLabelや公的機関のサイトで調べる習慣をつけましょう。
まとめ
危険な成分のほとんどは人間には無害なため、知らずに与えてしまうケースがあります。愛犬・愛猫の安全のために、食材を与える前に必ず確認する習慣をつけましょう。中毒症状(嘔吐・震え・けいれん・ぐったりするなど)が見られた場合は直ちに動物病院へ連絡し、何を摂取したかを伝えてください。初動の速さが回復を大きく左右します。また家族全員が危険食材を把握しておくことで、小さな子どもが誤って与えてしまうリスクも減らせます。PetLabelでは注意成分フラグ付きの成分を一覧で確認でき、特定成分を含む製品を除外した検索も可能です。