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甲状腺機能低下症・亢進症とフード選び

犬は機能低下症、猫は機能亢進症が多い

甲状腺の病気は犬と猫で傾向が大きく異なります。犬で多いのは甲状腺機能低下症で、代謝が落ちることによる体重増加・被毛の質の低下・元気消失などが特徴です。一方、猫で多いのは甲状腺機能亢進症で、高齢猫に多く、代謝が異常に高まることでよく食べるのに体重が減っていく、多飲多尿、活動性の増加といった症状が見られます。どちらも血液検査による甲状腺ホルモン値の測定で診断されるため、体重や食欲の変化に気づいたら早めの受診が重要です。

注意すべき成分・栄養素

甲状腺機能低下症の犬: 代謝が落ちているため、以前と同じ量を与えていると体重が増加しやすくなります。カロリー量の見直しが必要です。甲状腺機能亢進症の猫: 代謝亢進により栄養の消費量が増えるため、単純なカロリー制限は筋肉量の低下を招く可能性があり、むしろ高たんぱく・高カロリーな食事が必要になることもあります。ヨウ素: 甲状腺ホルモンの材料となる成分で、機能亢進症の猫向けにヨウ素含有量を制限した療法食が選択肢の一つとして用いられます。

積極的に摂りたい成分

機能低下症の犬: 適正体重を維持できるカロリー設計と、被毛の健康を支えるオメガ3脂肪酸。機能亢進症の猫: 消化性の高い良質なたんぱく質を十分に含み、体重減少を食い止められる栄養密度の高い設計。

治療と食事管理の両輪

甲状腺機能低下症は多くの場合ホルモン補充薬で管理し、機能亢進症は薬物療法・食事療法・場合によっては外科的治療や放射性ヨウ素治療が選択されます。どちらも食事管理だけで完結するものではなく、定期的な血液検査でホルモン値をモニタリングしながら、薬の量や食事内容を調整していくことが必要です。

体重・食欲の変化を記録する習慣

甲状腺の病気はゆるやかに進行することが多く、日々の変化だけでは気づきにくいことがあります。月に1回程度体重を測定して記録しておくと、「以前と同じように食べているのに痩せてきた」「食欲がないのに太ってきた」といった甲状腺の病気に特徴的な変化に早く気づける可能性が高まります。特にシニア期に入った猫は、半年に1回程度は甲状腺ホルモン値を含めた健康診断を受けることが推奨されます。

まとめ

甲状腺の病気は犬と猫で正反対の症状を示すことがあり、それぞれ必要な食事アプローチも異なります。体重や食欲の急な変化に気づいたら、自己判断でフードを変える前に血液検査を受けることをおすすめします。

ご注意

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医学的アドバイスに代わるものではありません。 ペットの健康に関する判断は必ず獣医師にご相談ください。

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