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心臓病(僧帽弁閉鎖不全症等)とナトリウム制限フード

犬猫の心臓病と好発傾向

犬で最も多い心臓病は僧帽弁閉鎖不全症で、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなど小型犬種のシニア期に多く見られます。猫では肥大型心筋症(HCM)が代表的で、メインクーンやラグドールなど一部の猫種で遺伝的素因が知られています。咳・疲れやすさ・呼吸の乱れといった症状が見られたら、心エコー検査による早期診断が重要です。心臓病は完治が難しい病気が多いため、薬物療法とあわせた食事管理で心臓への負担を軽減することが治療の柱になります。

注意すべき成分・栄養素

ナトリウム: 塩分の摂取量が多いと体内の水分貯留が進み、心臓が送り出す血液量の負担が増えます。心臓病用の療法食はナトリウム含有量を抑えて設計されています。肥満につながる過剰カロリー: 体重が増えるほど心臓が送り出すべき血液量も増えるため、適正体重の維持は心臓病管理の基本です。

積極的に摂りたい成分

タウリン: 猫では特に必須のアミノ酸で、欠乏が拡張型心筋症(DCM)の原因となることが知られています。オメガ3脂肪酸: 抗炎症作用に加え、不整脈のリスク軽減効果が研究されています。適度なカリウム・マグネシウム: 利尿薬を使用している場合、これらのミネラルが失われやすくなるため、療法食で調整されることがあります。

生活の中での注意点

人間用の味付けされた食材やハム・ソーセージなどの加工食品は塩分が高く、心臓病の犬猫には与えないようにしましょう。おやつを与える場合も、低ナトリウムであることを確認することが大切です。定期的な体重測定と、安静時の呼吸数のチェックを習慣にしておくと、心臓の状態悪化に早く気づく助けになります。

心臓病用療法食への切り替えタイミング

心臓病用の療法食は、心臓に明らかな負担がかかり始めた段階(心雑音があり心臓の拡大が確認された段階など)から導入が検討されることが多く、症状が全くない早期の段階から厳格なナトリウム制限を行うことが必ずしも推奨されるわけではありません。切り替えのタイミングは病気の進行度によって異なるため、自己判断で心臓病用フードに変えるのではなく、心エコーの結果をもとに獣医師と相談して決めることが大切です。

まとめ

心臓病の食事管理は、ナトリウム制限と適正体重の維持が二本柱です。猫ではタウリンの確保も欠かせません。療法食への切り替えは自己判断で行わず、必ず獣医師の診断・指示のもとで進めましょう。

ご注意

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医学的アドバイスに代わるものではありません。 ペットの健康に関する判断は必ず獣医師にご相談ください。

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